INTERVIEW 社員を知る
[ 介護職 ]中途入社1年目
知念 千香
PROFILE プロフィール
沖縄県出身。もともと兵庫のパン屋さんで働いていたが、接客を通して御高齢の方とより深くお話がしてみたいと思い、沖縄Ｎｏ１を目標に掲げている琉球の街グループで介護士を目指す。「日々の日常に当たり前なんてない」という考えのもと、人を支えるお仕事に誇りを持って働いている。
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パン屋から介護業界へ
新しい挑戦の日々私はサービス付き高齢者向け住宅併設のデイサービス職員として働いています。ここには要介護度の高い方から、ほぼ自立して生活できる方まで、さまざまな利用者さまが暮らしています。私の役割は一人ひとりの「どんな暮らしがしたいか」の目標に寄り添うこと。日々を楽しく過ごしていただけるよう、カラオケを使った技能訓練や音楽を使ったエクササイズ、手遊び、口腔体操など、たくさんのレクリエーションを企画しています。
実は、私は前職がパン屋だったんです。介護業界未経験だった私にとって、最初は業界用語についていくだけでも大変でした。たとえば人の体の部位には一つひとつ専門用語がありますし、利用者さまそれぞれの持病を理解することも必要です。また介護の現場は何が起きるか分からない、何が起きてもおかしくないという状況でもあります。命をお預かりする仕事のプレッシャーと責任感の中で、たくさんのことを学んでいるところです。 -
欠点だと思っていた
「おせっかい」で活躍そんな私は昔から性格的におせっかいで、パン屋に勤めていた頃はマイナスに作用してしまうこともありました。他のスタッフの仕事ぶりが気になったり、接客担当なのに厨房にも口を出したりして、職場のコミュニケーションがギスギスしてしまったこともあったんです。だから私は、このおせっかいな性格をずっと欠点だと思っていました。
でも、琉球の街グループの仲間や施設の利用者さまは、私のおせっかいを肯定してくれました。介護の現場では「この人は絶対大丈夫」という保証はありません。普段は元気な方なのに、ちょっと表情が曇っている。そんな些細な変化に気づいて「何かありましたか？」と声をかけ、「実はちょっと調子が悪くて……」と本心を話してもらうことが大切なんです。人は、誰かが気にかけてくれているだけで心の持ちようが変わってくるもの。今では利用者さまから「知念さんが出勤している日は安心して過ごせるわ」と言っていただけるようになりました。 -
「職員と利用者さま」を超え、
支え合う人と人の関係に介護業界で働いたことのない方の中には、「介護はとにかく大変そうな仕事」というイメージがあるかもしれません。私自身も入社前はそうでした。「持病のある方や認知症状のある方とどう接していけばいいんだろう……」という不安もあったんです。でもいざ始めてみると、利用者さまの病気や認知症状はまったく気になりませんでした。
大切なのは、人と人として、一緒に生活するスタンスで接していくこと。自分から勝手に壁を作らず、変にフィルターをかけることなく、自然な会話を楽しむこと。私から見て利用者さまは人生の大先輩であり、「尊敬するな」「見習いたいな」と感じるところがたくさんあります。私たちが介護スタッフとして必要とされているだけでなく、むしろ私たちが利用者さまにメンタル面で助けていただいている瞬間も多いんです。だから私は今、職員と利用者さまの関係を超え、支え合う人と人としての関係性を感じています。そんな日々の中で自分の能力を本気で評価してもらえることが、この仕事のやりがいなのだと心から思っています。 -
沖縄の伝統を利用者さまから教わり、
ともに楽しみたい私は現在、介護職の資格取得に向けた勉強にも力を入れています。最終的な目標は介護福祉士の資格を取得すること、そして病気など医療関連の知識も学んで利用者さま一人ひとりをさらに深く理解できるようになること。忙しい日々の中ではつい目の前の仕事に追われがちになってしまいますが、長期的な目標を大切にして勉強を頑張っていきたいと思っています。
仕事以外の時間では、地元の子ども食堂のボランティア活動や、沖縄の三線文化などを受け継いでいくプロジェクトにも参加しています。ここでもたくさんの出会いがあり、たくさんの刺激を受けました。好きで続けている活動ではありますが、プライベートでも常に新しいことに挑戦して、その経験を仕事にも生かしていけたらいいなと考えているんです。ゆくゆくは沖縄伝統の唄や三線を利用者さまから教わり、ともに楽しむような取り組みを形にしたいと企んでいるところです。
